『世界が進むチカラになる。』を掲げるMUFGは、自然環境の保全・継承、コミュニティの形成支援、レジリエントな社会創造を目指し、約70年間同行内の交流の場であった運動場を一般開放した。今まで閉ざされてきた場に地域の憩いの場、コミュニティ醸成の場となるライブラリーを計画した。
敷地内の森に配されたこの建築は、大きな片流れ屋根とデッキ、壁面書架によって構成される。緑を感じ、落ち着いて読書できる開放的なインテリアは、自然採光により十分な明るさが確保される。壁面書架には間接照明を組み込むことで、空間の明るさ感も演出する照明計画としている。自然光と連携し、本棚照明などで必要な場所への明るさを確保することで、全体としての明るさ感と省エネ性を両立した。
公園内に位置する図書館として、自然光を積極的に取り入れ、落ち着いた雰囲気と快適性により、地域住民が自然に集うような空間になっている。書架照明は、ライブラリー全体の照明効果として、空間印象効果を高め、省エネかつ高品質な光環境を実現した。