新潟という地域性を表す「信濃川」「日本海の白波」「北前船」を夜間においても表現し、駅前大通りのシンボルとなるよう照明計画を行っている。白波を表す中高層の連続する縦フィンに対して、その上を進む北前船を表す屋上の庇は水平方向のライン状に照らされている。大通りの交差点に面した船の舳先(へさき)を模した縦のコーナーフィンは、超狭角3°の照明で上下からスリット内のみを照らすことで光のラインを表す。五差路の中央に位置し、表情の違う縦とに左右に伸びる光のラインは、建物に力強さと安定感を与えている。
北前船や日本海の白波をイメージした夜間の外観、エントランスホールでの砂岩パネル壁のウォールウォッシャー照明、エレベータホールでの水面をイメージした突板パネルの照明など、新潟をイメージした照明効果が随所に見られ、オリジナリティの高い照明となっている。オフィスにおいては、照度+人感センサで照明を制御することで省エネへの配慮も見られ、また準寒冷地であることから、4000Kや3500K(共用部)の暖かみのある執務空間を作り出している。