みなとみらい初のプラネタリウムを有し、アイキャッチとなる球体デザインが組み込まれた施設である。照明デザインでは、シンボルの球体を、建築としての美しさとプラネタリウムを内包している機能を表すデザインと両方の魅力を兼ね備えたライトアップとした。球体の建築の白色を生かし、「四季の白(光の色温度3200K~5000K)」 をメインにライトアップすると同時にタイマー制御により「天体」をテーマとしたカラー投光により賑わいを演出している。また、小学校に隣接しているため「いつのまにか識る」をコンセプトとして、プラネタリウム事業者と綿密に協議した9つの季節を代表する星座を「星空ファイバー照明」として床に表現している。
横浜市の景観のマスタープランに即した頂部ライトアップは「月の満ち欠け」をテーマとし、プラネタリウムがある施設を知らせ都市に標す柔らかい曲線を描いたデザインを冠した。建築・ランドスケープ・インテリアデザイン・照明のデザインは要所要所に宇宙や天体の世界観をテーマとし、トータルに一体感をもつ施設計画である。
光ファイバーを利用して地面に星座を照らし出す手法は、球体のライトアップに効果的に融合し、来場者にワクワク感を抱かせる。
空間や建築の形状に合った照明器具を吟味している事が推察されるとともに、地域の夜のランドマークを創出しようという情熱を感じる。