昭和50年に建設されたファミリースポーツセンターが、老朽化や耐震診断による耐震補強、及び鶴居村西公共エリアの再整備に伴い建て替えが行われ、耐震性に優れた鉄筋コンクリート造りと、温かみを与える木造りの両方を取り入れた、あらゆる世代の誰もが利用しやすい施設として生まれ変わった。
愛称「ファミスポ・アップ」は、村民を対象に募集し、これまで親しまれてきた「ファミスポ」を残しつつ、スポーツ愛好者の技術力向上やスポーツ団体の活性化、あらゆる世代の日々の運動における体力や筋力の向上など、様々な目的に幅広く利用し、利用者に愛される施設となるよう、願いが込められている。
アリーナには地元産の木材をふんだんに使用した木架構を取り入れ、2本組とした梁の間にコンパクトな高出力ライン照明を埋め込むことで、必要照度を確保しつつ照明器具の存在感とグレアの軽減を図っている。また、色温度の設定に際しては実際の木材を用いて比較実験を行い、競技の行いやすさを重視する高色温度と木のぬくもりを引き立てる低色温度を両立する4000Kを採用している。