北海道日本ハムファイターズの新球場で、札幌と新千歳空港との中間地点、北広島駅から北西1.5kmに位置している。天然芝を育てるために、ピッチャーキャッチャーラインの向きを南東向きとし、大きなガラスカーテンウォールから直射日光を取り込める仕様となっている。また、大きな屋根の1枚が水平に開閉することで、屋外環境にもなり、天然芝育成のための光・風環境の向上、多様な観戦環境の提供に寄与している。レフト側には、温浴施設・ホテル、ライト側にはビールの醸造所・キッズスペースがあり、試合がない日にも人々が集うことができる機能も有している。
スタジアム照明は354台のLED投光器を個別に調光できる制御システムを採用し、競技用照明のみならず演出用照明としても様々なシーンに応じた効果的な照明環境を演出することができる。緻密なエーミングによりプロ野球公式戦の高い要求仕様を満たす照明設計を実現している。さらに最先端のVR技術を駆使して競技者への眩しさや観客席からの見え方、器具の干渉やガラスの映り込み等を事前検証することで施工後のトラブル防止を図っている。