既存樹木を保存しながら建物を囲む「刈谷の杜」をつくり、人の居場所を中心とした新しい環境づくりをした。
ピーク時の日射負荷を65%低減する立体的に編み込んだ形状の「紡ぎ織るスクリーン」をはじめとする外部環境の制御に加え、「刈谷の杜」からの自然の風の取り込み、ハイサイドライトなどによる自然光利用、高効率の空調システム、水盤と併用した雨水貯留槽による屋上緑化への潅水利用など、自然の力を積極的に利用することで省エネルギーとウェルネス向上に取り組み、ZEB Ready(BEI値:0.36にてBELS認証)を取得、国土交通省サステナブル建築物等先導事業にも採択された。
竣工後も運用における省エネルギー化を進めNeary ZEBを達成している。
企業の次の100年へのグローバル本社として相応しく建築のコンセプトと照明計画が見事に融合し、デザイン性のみならずCASBEE、ZEBも取得されたトータルでレベルの高い施設である。