半導体や電装・電源製品を取り扱う新電元工業の主要な拠点となる事業所である。
新事業所では、分散していた施設の統合に伴う機能集約とシナジー効果による生産性の向上に加え、従業員の働きやすさ(快適性と健康性)、環境先進(ZEB Ready)、安全と安心(事業継続性)をコンセプトとして掲げ、これらを建築的に解決するために120m×60mという比較的大きな平面の中央にアトリウムを内包させている。各階をつなぐ階段状のアトリウムは、働き方に応じた場の選択や偶発的な出会い、健康性の向上が意図されており、それらにふさわしい環境として、時刻や天気、季節の移ろいといった外部環境を穏やかに反映する、五感に訴える空間を目指している。
そうした空間の実現のために、照明計画ではアトリウム・オフィス・会議室などが連続する空間において、場所ごとの特性に応じた様々な機器を採用し、それらをDALIによって包括的に制御・調整し、互いの光を関連付けながらサーカディアンリズムに沿って空間の様相を変化させている。
最先端技術を扱う企業イメージを実現した先進的な照明空間を実現している。
アトリウムとオフィス空間では省エネへの配慮はもちろんのこと、グレアレス、かつ、DALI制御によるサーカディアン照明を用いた照明計画で従業員の働きやすい環境を実現している。