東日本大震災後の医療従事者の流出や健康不安増大の中、平成28年(2016年)1月12日に福島県による保健科学部開設に関する基本構想が発表された。運営依頼を受けた福島県立医科大学はこれを了承し、福島県立医科大学保健科学部福島駅前キャンパスを創設した。
東日本大震災・福島第一原発事故からちょうど10年という節目の年にスタートした保健科学部でともに学び、健康の面から福島の復興に役立つ立派な医療のプロになってほしいと願って、地区域と学生との活発なコミュニケーションを目的とした大学で、公立大学では前例のない駅前市街地に新設される都市型マルチオープンカレッジである。
図書館や多目的スペースで採用された、部屋の縦・横に対して45°の角度を持たせたデザインのシステム天井は、照明器具同士を直線的に連結配置させることにより、十分な空間の広がり感と明るさ感が演出され、良好な照明空間の視覚効果が得られており、独創的である。