ラポルテ五泉は、五泉市街と高速道路の安田ICをつなぐ、交通量の多い県道沿いに立地している。地域の特産品直売所とレストランで構成される産業振興エリア、500席の多目的ホール、子供の遊び場という三つの機能をバランス良く複合化した建物である。
この建物は、木造平屋建の棟と、RCと鉄骨による多目的ホール棟の二つから構成されており、五泉ニットや絹織物を積極的に用いて、建物自体が地場産業の優れた展示場となるよう市民との協働も行なっている。
木造棟中央部のガレリアでは、梁構造が特徴的で、木造梁と一体化した照明システムにより、天井と壁を照らす間接照明が昼光を緩和する照明としても機能して、木の質感や温もり感を演出している。
多目的ホールは、間接照明により明るさや暖かみを感じる空間となっているが、白色光を使って天空の広がりを表現したホール前方の上部構造は独創的である。