西鉄・林業会館ビルは、西日本鉄道所有のホテルと北海道林業会館所有のオフィスが入居する複合施設である。
豊かな環境を育む北海道林業会館と人の活動を支える西日本鉄道、北海道と九州の融合やオフィスとホテル等様々な繋がりによって生まれた計画であることから、建物コンセプトを「KNIT(編む)」とし、北海道らしい力強さと共に街の遺構を尊重しながらも互いが引き立て合える建築を目指している。
複合ビルにありがちな「低輝度」と「高輝度」のスタッキングという印象をなくすよう両空間の融和を考慮した照明設計となっている。
また、北海道をイメージさせる照明器具や照明演出を採用したり、内装に使用されている道産の木材や石材を効果的に照らし出すことで北海道らしさを引き出している。このほか「洞窟」をイメージしたユニークな浴場照明、ランドマーク的な効果を狙った屋上フィン部の照明など、楽しい工夫が盛り込まれている。