丸の内テラスは、大手町と丸の内の結節点となる敷地特性から、丸の内エリアへの玄関口としてふさわしいゲート性をもった照明計画となっている。みずほ丸の内タワー及び銀行会館では、都市景観軸となる日比谷通りに面しており、高さ31mの建物頂部をライトアップすることにより建物単体でなく街区全体としての景観照明を創り上げている。建物間連絡廊下の波型に加工した異なる形状のアルミルーバ天井は「流れ」を表現しており、内装材と照明器具を一体化させた照明デザイン計画とした。調光型LED照明器具を採用し1日の時間帯による照明演出を変化することができ、省エネにも配慮している。
丸の内の周辺環境との調和、メンテナンスと演出効果を両立させ、検討段階で3D照明計算による明るさ、照明効果の検証がしっかりされている。地下連絡通路のルーバ照明の誘導効果のある光「流れ」を評価する声が多くみられた。