「神宮球場」の愛称で親しまれ、プロ野球・セントラル・リーグ「東京ヤクルトスワローズ」の本拠地として、また東京六大学野球をはじめとする学生野球の聖地としてプロアマ問わず多くの試合を実施する1926年創建の球場の照明改修である。
ルーフラインではなく既存の照明塔に設置する施工であると共に、グレアを感じる狭角の投光器を使用しながらも光の塊を小さくしグレア低減に配慮したエイミングにより、プロ野球で必要な照度を保ちつつ、照度均斉度を向上し、使用者に配慮した良好な照明環境を創出している。
無線による制御システムを採用し、携帯電話専用回線と組み合わせる事で、遠隔からのシステム監視・保守メンテナンスを可能にし、万が一のトラブル発生時にも適切かつ迅速に対応できる体制を確立した。制御操作をタッチパネルのタブレット方式にする事で操作も容易となった。
まぶしさを抑えるため「クロスエイミング」という手法を使いグレア低減を図っている。屋外施設ではまだ事例の少ない無線による照明制御システムを採用し携帯電話専用回線と組み合わせることで、遠隔からのシステム監視、保守メンテナンスで省力化に配慮されている。