1958年に慶應義塾創立100年記念として建てられた日吉旧記念館の建て替えプロジェクトである。既存校舎と調和した列柱の構成をもち伝統を継承したキャンパスの新しい顔として竣工した。1階~5階までの高さ約20mのアリーナは最大1万人を収容可能。無線調光システムを採用することで、照明用タブレットにより容易に調光の設定や操作が可能である。
アリーナは天井のベース照明には防舷パネル付きのLED照明器具を採用。両サイドの屋根面を照らすアッパーライトや観覧席壁面部分へのウォールウォッシャーの照明が空間全体を明るく華やかに演出している。建物正面からみえるホワイエ空間は、間接照明で構成されたグレアレスな環境となっており、外部へもれるやわらかい光が上品なキャンパスの新しい顔としての記念館の雰囲気をつくりあげている。