銀座駅リニューアル 19

東京8東京都中央区

照明普及賞受賞

  • 東京地下鉄 株式会社
  • 株式会社 日建設計
  • 株式会社 松下美紀照明設計事務所
図1 地上出入口上屋
図1 地上出入口上屋
図2 銀座線コンコース
図2 銀座線コンコース
図3 オリエンテーションサイン
図3 オリエンテーションサイン
図4 銀座線ホーム
図4 銀座線ホーム

概要

 銀座駅は日本初の地下鉄線として建設され、東京メトロ3線が乗り入れる複合駅である。
 大規模リニューアルでは、空間の力で人々が直感的に領域や方向をつかむことを可能にし、安心した移動や滞在を提供する「誰にでもわかりやすい空間」を目指した。
 閉鎖的で迷いやすい地下空間において光によるゾーニング計画がされ、3線のコンコースを、認識しやすい「○△□」のシンプルな形状と、ラインカラーにあわせた光色で表現している。
 主要な改札口や各線ホーム階には「光柱」を設け、地上の街並みと調和するガラスの出入口上屋は、ラインカラーに照らすことで何線が近いか誰にでもわかる高いサイン性を確保した。

  • 規模:地下3階、地上1階、建築面積:229.23㎡、延床面積:14,316.96㎡

2020年照明普及賞 寸評

  • 銀座駅としてのシンボリックな建築空間や意匠を、照明を効果的に加えるによって一体的に構成することに成功している。
  • 光を使ったさまざまな手法を使いながら利用者への視認性向上、銀座というイメージを作る品格、一方でこうした演出が列車の運転に障害にならない配慮など、様々な視点から行われた計画は高く評価できる。