旧富岡製糸場西置繭所 18

東京7群馬県富岡市

照明普及賞受賞

  • 富岡市
  • 公益財団法人文化財建造物保存技術協会
  • 株式会社森村設計
  • 飯塚千恵里照明設計事務所
図1 外観夜景
図1 外観夜景
図2 ギャラリー
図2 ギャラリー
図3 ホール
図3 ホール
図4 2階展示エリア
図4 2階展示エリア

概要

 2014年に世界遺産に登録され、同年国宝に指定された旧富岡製糸場西置繭所では、6年の歳月をかけて保存修理工事と、展示・公開と研究・教育の場と機会を提供するための整備活用工事が行われた。
 1階は耐震補強用の鉄骨を骨組みとしたガラスの部屋を整備し、ギャラリーでは建築を肌で感じながら施設の歴史とシステムを学ぶことができ、2階の展示エリアでは貯繭倉庫として長年使われた空間を体験できる。1階ホールは研究・発表など様々なアクティビティに利用される。

  • 構造:木骨煉瓦造(明治5年築) 桟瓦葺 
  • 規模:2階建 面積:1284.1㎡ 天井高:1階3.0m、2階7.2~12.4m

2020年照明普及賞 寸評

  • 文化財施設の為に照明配置、電源配線など制限が非常に多い中でガラスに囲まれたギャラリー・ホールでのグレアやガラス面への光の映り込みを抑えた照明手法と、光ムラの無い外壁ライトアップには検証を重ねた苦労と照明配置、器具選定の工夫が感じられる。
  • 歴史的建造物のオーセンティシティに対し、照明による展示の1つの解として今後の文化財の活用型整備において参考となる。