渋谷の旧宮下公園の建替え計画である。立体都市公園制度を利用し、4階屋上の高さに「渋谷区立宮下公園」を配置し、下階に商業施設という構成とした。建物全体に、開放性の高い外部通路や、緑化を伴った家具等を設置することで、心地よい歩行や滞在を楽しむことができる空間を散りばめ、建物全体で「公園」を感じられるようにした。かつての旧宮下公園の暗かったイメージを、明るく開放的で安全安心な場所へと一新させ、渋谷と原宿を結ぶ新たな歩行者動線を創出した。
照明によって施設の特徴である様々な「線」(曲線、水平、垂直線、斜線)を効果的に演出し、ダイナミックな景観を生み出すことに成功している。単なる演出だけではなく、歩行面照度など機能照明としての役割も果たしている。渋谷の新しいランドマークとして、街に印象付けることに照明が大きく貢献し普及性は高い。