在来工法の宿泊棟とCLT工法による交流棟の二棟からなる簡易宿泊施設。開口部が広く、外光をうまく取り入れている。交流棟はCLTシザーストラス屋根となっており、交互に組み合わされたCLTパネルが天井仕上を兼ねている。多目的サロンは幅9.5m×奥行16.5mで、柱のない広々とした空間が広がっている。
照明はすべてLED照明を採用し、宿泊棟と交流棟は3500Kの間接照明を主照明としてまぶしさのないやわらかな空間となっている。間接照明にはハイパワーなものを採用し、交流棟のCLTパネルや宿泊棟の木造の梁や天井にバウンドさせることで、建築の立体感を強調し、天井をより高く感じさせながら明るさを確保している。