大正13年創業、富山県砺波市庄川温泉郷にある旅館「鳥越の宿 三楽園」は、世界遺産:白川郷・五箇山の合掌造り集落へ向かう玄関口に建ち、世界の国々からのお客様も多く、四季折々に移り変わる庄川峡の郷愁を誘う原風景とともに、日本文化を堪能できる老舗の温泉宿である。
この度の2階大宴会場の改装に伴い、より多目的な用途と機能性を考慮した照明計画と建築意匠を施した。その照明効果により次世代に繋ぐあかりによる空間創造を実現した。
庄川温泉郷の由緒ある温泉旅館の大宴会場を改装。天井の桟敷に照明器具を組み込みことで、目立たなくして、部屋全体に統一感を持たせることにより、落ち着いた、どこか懐かしさを感じさせる空間を演出している。また、光壁や光障子を施し、開放的で心地良い雰囲気を創造し、宿泊客が心穏やかに寛ぐことができる非日常の空間を実現している。