東京スタジアム 14

東京3 東京都調布市

照明普及賞受賞

  • 株式会社日本設計
図1 全点灯パターン
図1 全点灯パターン
図2 サッカー国際大会点灯パターン
図2 サッカー国際大会点灯パターン
図3 照明器具拡大
図3 照明器具拡大
図4 外観
図4 外観

概要

 本施設は、2001年に開場。フィールド競技・陸上競技のほか、コンサート等のイベントに対応可能な多目的スタジアムである。収容能力は49970人。直近では、2013年の国体開催に合わせて環境配慮などの改修を実施、本工事である2019年は、大規模国際大会での利用を見据え「施設機能の向上」と「アクセシビリティ・ガイドラインや老朽化への対応」を目的とし、フィールド照明の全数更新・リボンビジョンの新設・施設のバリアフリー化等の改修工事を実施した。
 その後、本施設は2019年秋に開催されたラグビー国際大会において、開会式及び試合会場(開幕戦含む計八試合)として使用され、日本代表選手の活躍と共に世界中に放映された。加えて、2020年開催の世界最大スポーツの祭典では、サッカー・七人制ラグビー・近代五種の会場として使用されることが決まっており、我国を代表するスタジアムの一つである。

2019年照明普及賞 寸評

  • 各スポーツの国際基準や映像撮影にかかわる最新基準に即した設計を行い、それらを実現するために独創的な照明機器や設計手法を採用し、スタジアム照明として高いレベルの光環境を実現している。
  • 3次元BIMを用いたシミュレーションによるグレア制御の検討、ワイヤレスカメラを用いたエイミング確認・調整など、新技術を効果的に組み合わせて活用した設計となっており、競技施設に特化した照明技術として着目すべきものとなっている