約640席のメインホールは、客席を円弧状に配置するとともに奥行20m以内に納めるコンパクト設計が臨場感あふれるステージを提供するほか、舞台下部に収納された大階段や移動席によって、様々な講演形式、医科系大学の多様な行事に対応可能な講堂仕様となっている。
また都心に立地した臨床医家の育成の場として、「1000人規模の学会」開催が可能な計画でありながら、バンケットルームを専用に設えるなど、あえて各室のアクティビティを限定することで、運営方法に配慮した転換の少ない施設計画としている。
凹凸と濃淡のある2種のタイルや大振りのリン酸処理金属リブを用いた陰影豊かなファサード、アプローチ上部の7mを超えるキャンチボリュームが新たな大学の顔となる印象的な佇まいを創り出している。