日比谷シャンテ(東宝日比谷ビル) 15
東京1 東京都千代田区
概要
1987年に竣工した日比谷シャンテ(東宝日比谷ビル)は、白色の外装とガラスのストライプで構成されたモダンデザインによって、30年前の日比谷のまち並みに新しい風を吹き込んだ商業施設である。第30回BCS賞(1989年)を受賞している。時代の変遷に伴い、“敷地の持つ固有性”や“場所性”が商業施設においても重視される社会状況を受け、非日常を楽しむための都市空間といえる劇場街を「舞台」に見立て、周辺の街並みとの連続性を意識しながら“日比谷らしいまち並み”の創出をめざした。
- 完成:2018年3月
- 規模:敷地面積6,845.95㎡、建築面積5,100.96㎡、延床面積59,288.17㎡
鉄骨造+RC造、地下4階、地上18階、塔屋2階
2018年照明普及賞 寸評
- 照明の力で新しい表情を作り出しリニューアルに成功した。また隣接する日比谷ミッドタウンとの調和で一体感を演出し、地域の付加価値を上げ活性化に貢献している。外装レリーフのライトアップ等、細かい部分にも配慮された美しく個性的な景観である。
- ファサードの曲面と広場の曲面とを呼応させており、丁寧で上品なデザインが実現している。曲面の立体レリーフにライン照明を組み込むことで、商業施設・広場としての意匠の両方に効果をもたらせている。