老朽化した大学病院の建替え計画である。2018年3月に主な病院機能を担う1号館のⅡ期工事が完了した。プロジェクトの全体竣工は2020年5月を予定している。病院スタッフだけでなく、研究者、学生などキャンパスを行き交う様々な人々が連携し、より高いパフォーマンスを発揮できる環境を整備するため、南側の病院ゾーンと北側の医学部ゾーンをメディカルストリートでつなぎ、それに直交して患者のメイン動線となるホスピタルモールと、部門を横断して貫くスタッフモールを配置した。「Keio Forest(慶應義塾の杜)」というデザインコンセプトのもと、照明計画においても木々の木漏れ日のような柔らかい光と杜のモチーフのデザインを取り入れることにより、大規模医療施設に訪れる患者が安心でき心癒される光環境を実現している。