慶應義塾大学病院1号館(新病院棟) 16

東京2 東京都新宿区

照明普及賞受賞

  • 株式会社竹中工務店
  • 有限会社シリウスライティングオフィス
図1 カフェ
図1 カフェ
図2 ホスピタルモール
図2 ホスピタルモール
図3 中待合
図3 中待合
図4 メディカルストリート
図4 メディカルストリート

概要

 老朽化した大学病院の建替え計画である。2018年3月に主な病院機能を担う1号館のⅡ期工事が完了した。プロジェクトの全体竣工は2020年5月を予定している。病院スタッフだけでなく、研究者、学生などキャンパスを行き交う様々な人々が連携し、より高いパフォーマンスを発揮できる環境を整備するため、南側の病院ゾーンと北側の医学部ゾーンをメディカルストリートでつなぎ、それに直交して患者のメイン動線となるホスピタルモールと、部門を横断して貫くスタッフモールを配置した。「Keio Forest(慶應義塾の杜)」というデザインコンセプトのもと、照明計画においても木々の木漏れ日のような柔らかい光と杜のモチーフのデザインを取り入れることにより、大規模医療施設に訪れる患者が安心でき心癒される光環境を実現している。

  • 完成:2018年3月
  • 規模:建築面積7,491.32㎡、延床面積73,056.43㎡、地下2階、地上11階

2018年照明普及賞 寸評

  • 随所に建築デザインと一体化された照明が設置され、照明器具の存在を気にさせないよう配慮がされている。
  • 外来患者だけでなく入院患者や医療従事者に対しても照明の変化で時間帯を伝えることが出来、効果的である。
  • ダウンライトの配置や反射率の異なる壁・樹木柄のクロスなど、変化や多様性を感じられるような工夫により、利用者の心理に寄り添った計画となっている。