東日本大震災で被災した福島市の県都復興のシンボルの一つとして再整備を行い、平成30年10月にオープンした。施設内には太陽光蓄電池も設置され、災害時の避難場所としても活用させる計画としている。体育館のメインアリーナの主な種目は、バスケットボール2面、バレーボール2面の他、卓球27面、バドミントン10面などを可能にし、武道場は柔道場240畳、剣道場2面、弓道場(近的)6人立を擁している。
福島市体育館は、築54年経過で建物の老朽化に加え、東日本大震災で被災したことから解体され、新たに武道場と一体型の施設として整備された。
1階2階吹抜けで、ドーム型構造のメインアリーナでは、ドームに合わせて床上12m高の内輪と床上14m高の外輪で構成した2輪の円形状に配置したLED高天井用照明器具が採用されている。LED照明器具には下面拡散カバーガードが付けられ、内輪の全てと外輪のコーナー側器具には30度の角度をもたせることで、床面の平均照度の均斉化が図られている。床上14m高に外輪直径32mに配置された114個のLED高天井用光源による照明は壮観である。
体育館照明として全国的に参考となる事例であり、波及効果は高いと考えられる。