酒田市斎場は海のそばに位置しており、周辺は松林に囲まれている。県立自然公園の中にあり、景観に配慮された計画で、各所で自然光や借景を取り入れることにより、利用者に圧迫感を感じさせない工夫が施されている。
さらには、内部動線を右回りの回遊型の一方通行とすることで、公的な空間でありながらも会葬者同士のプライバシーを守る計画としており、人にも環境にも優しく「温かく穏やかにお見送りする場」にふさわしい施設となっている。
本施設は日本海に面した県立自然公園の松林内にあり、景観に配慮しがら自然光や借景を取り入れ、かつ、それらと調和するように、光源は天井に埋め込んで目立たないようにして、必要な個所では高演色性光源を使用し、色温度4000Kの光による間接照明や独自の「明るさ感」創出のための照明方法を採用するなどの工夫が随所にみられ、風景としての葬祭空間として温かく穏やかにお見送りするのにふさわしい場となっている。