秋田県能代市二ツ井町は、江戸時代の参勤交代でも利用された羽州街道沿の要衝であり、米代川を越える街道の難所でもあった。道の駅ふたつい「きみまちの里」はインターチェンジ予定地の正面に立地し、背後には米代川、七座山を臨むロケーションにより、秋田県北の周遊観光のゲートウェイとしてインバウンドが期待される。
河川側には河川防災ステーションを整備、緊急復旧用資材やヘリポートなどが整備されており、災害時の拠点となっている。
レストラン入口の天井の梁を間接照明により斜め下から照らすことで、グラデーション効果により秋田杉の木目が美しく演出されている。さらに、プロジェクションスポットライトから四季折々の風景とイベント情報も表示され、利用者への気遣いが感じられた。
二階展望台の足下灯は飛び出して設置されており、一見すると不思議に感じるが外から施設を眺めた際に、あたかもロウソクが灯っていると錯覚させる効果をもたらし、印象的である。
また、物販窓側の吊り下げペンダントに不透過セードを配置しグレア低減を図った理由が、将来のインターチェンジ建設を見越し、ドライバーの視認性を確保するためであること等は高く評価される。