熊本市商業の中心部として長く愛されてきた商業施設の建替として、街に新たな魅力と余白を生み出す次世代の地方都市再開発である。既存商業用途に加えて新たに都市滞在型ホテルを誘致することで、複合用途により都市に新たな魅力を生み出している。賑わいを詰め込むと共に用途をつなぐ空地として3階テラスを確保することで、街に新たな魅力を生み出す地方都市活性化モデルを実現した。「内外の連続性を高めるロビー照明」「上下の連続性を高めるESCホール照明」「街の歴史をつなぐオリジナル照明」「熊本城と熊本の街の明かりと賑わいを映しこむ外装」「多様な宿泊スタイルを提供する客室照明」に取り組み、街の風景を引き立て歴史を繋ぐ照明計画となっている。
照明によって新たな活気ある視点場を作り出すことに成功している。その一方、街の歴史をつなぐオリジナル照明は落ち着きがあり、陽と陰が同居していて面白い。
特注照明には、熊本地震で破損した熊本城の瓦を活用している。唯一無二の照明器具は、歴史をつなぎ、熊本の復興を願う力強さを感じる。