岐阜県庁舎 29

東海6岐阜県岐阜市

照明施設賞受賞

  • 岐阜県
  • 日建・大建設計共同体
図1 外観
図1 外観
図2 清流モール
図2 清流モール
図3 議場
図3 議場
図4 執務室
図4 執務室

概要

 広域かつ多様な気候風土・歴史文化をもつ「清流の国」の象徴とした庁舎計画である。県産材・県産品をふんだんに活用し、庁舎そのものが岐阜のショーウィンドーとなるよう整備が進められた。また、環境に配慮した庁舎として岐阜県の気候風土に合わせた自然エネルギーの活用や高効率システムの導入により、岐阜県の環境対策を牽引する「エコ庁舎」を目指している。
 照明計画では、本敷地の特性である長い日照時間を活かし、ライトシェルフによる自然光利用に加え、執務室内に照度・人感センサを用いることで積極的な省エネを図っている。執務室の照明については、上方への配光特性を持つ器具を使用することで、明るさ感に配慮し快適に執務できる空間となっている。さらに、卓越風である北西風を階ごとに適切に取り入れる自然換気計画に連動し、自然換気に適した状況の際に点灯する「エコランプ」が導入された。設備計画と照明計画を融合し在庁者の省エネ意識の向上にも寄与している。
 これらを含む様々な手法に取り組むことで、CASBEE Sランク・BELS ★★★★(実施設計段階)を取得している。

  • 用途:県庁舎
  • 規模:地上21階、塔屋2階、S造(一部RC造)(高層棟:1階柱頭免震構造)
       建築面積:13,656.40㎡、延床面積:85,384.29㎡ 

2024年照明施設賞 寸評

 建て替わる前の近代的な建物や照明とは異なり、岐阜県庁舎に相応しく、建物の外観・内観・照明がバランスよく調和しており、岐阜県民に慕われ落ち着ける存在に仕上がっているところが高く評価できる。