1市6町合併により誕生した大崎市の新庁舎として、基本理念「時代の変化(潮流)に対応する地方自治の拠点」を基に「みんなが利用しやすく親しみのある庁舎」「災害に強く、情報・交流拠点としての庁舎」「環境へ配慮し管理コストを考慮した庁舎」の3つの方針を掲げ建設された。執務室は下方向のライン照明と上方向のアッパー照明により、直接光だけでなく天井面からの柔らかい反射光によってグレアを軽減し空間全体の明るさを実現した。日中は明るく、夜に近づくにつれて明るさを下げ時間に応じた細やかな照明制御を行うことで省エネかつ職員の健康サポートも期待できる照明計画とした。また、議場はルーバの間にライン照明を配置する事でグレアを抑え、機能性と意匠性を両立する空間を作り出した。
執務室は下配光のライン照明と上配光の照明を利用することで十分な照度を確保しながら過度な照明とならない工夫が施され、経済性及び省エネ性への配慮が見受けられる。議場は天井ルーバの間にライン照明を配置し意匠性の高い空間でありつつ照度を確保し眩しさを抑えた照明設計となっている。