大阪府富田林市にある地域医療を支える病院(260床)の現地建替えプロジェクトである。時代にふさわしい新病院を目指すため、「地域の安心・安全を守る病院」「利用者にやさしい病院」「地域とつながる病院」をコンセプトに病院づくりを行った。取り組みとしては明るい待合環境づくりに配慮した外来出窓ベンチや、患者にとってわかりやすいサイン・内装を計画し、利用者にやさしい外来を実現した。
また日射遮蔽に効果的なバルコニーや病室スペースにゆとりを生む水廻り配置によって療養環境の充実を図り、スタッフにとっても医療提供しやすい病棟づくりを目指した。
地域医療を支え、利用者にやさしい病院というコンセプトに沿った照明計画がなされている。
24時間稼働の中で,利用者が求める心理的安心感と医療従事者に必要な機能性を両立させた照明計画である。
外部の歩行帯においても動線に照度差をつけることで夜間の訪問者の安全に配慮されている。
生体リズムに合わせた調光調色システムの採用や、照明や自然光と調和させた内装など、人に寄り添った温かみのある一体的な空間となっている。