「地域と調和する次世代オフィスビル」をテーマとして建て替えられたオフィスビルである。脱炭素で働きやすい環境づくりのもと、ZEB(Net Zero Energy Building)の達成や木質建材(CLT)の活用を行いながら、快適な室内環境を形成する設備設計と制御を導入している。そして、太陽光発電や蓄電池、EV自動車を活用したV2Bを採用し、レジリエンス性の向上を図る等、サステナビリティに向けた取組を行っている。
照明コンセプトとして、「伝統的な街並みとの調和」、「脱炭素への貢献」、「働きやすさの向上」を掲げ、周囲の景観に調和した照明計画や自然光の積極的な活用、室内の明るさバランスの定常化を図り、省エネルギーでありながらも明るく感じる照明設計を実現している。また、照明をはじめとした設備はクラウド指令による制御も可能なため、地域と連携したスマートコミュニティや電力需給逼迫などに柔軟に対応することも可能な次世代のモデルビルとなる取組が行われている。
金沢城公園を外周する百万石通りに面したZEB設計の建物である。「伝統的な街並みとの調和」、「脱炭素への貢献」、「働きやすさの向上」をコンセプトとし、景観に調和した「障子越しのやわらかな明かり」をロールスクリーンと低色温度間接照明で演出している。また、空間の明るさを確保しつつエネルギーを最小限とする手法として、輝度分布に基づいてIoTを活用したクラウド制御システムを採用している。