那覇市のみならず、沖縄地域を代表する舞台芸術の拠点となり、同時に、近隣住民の集会やまちづくり活動の中核施設として、地域の人々に日常的に使われ、いつも賑わいに溢れることを目指して計画された。
劇場施設を住居と商業施設が混在する中心市街地に建設する為に、低層部を周囲のスケール感に合わせつつ、外観が都市のランドマークとなることを求めて、建物を織物のような皮膜で柔らかく包み込む外観となっている。施設の中心に居心地の良い内部化された屋外広場としての「ウナー(共用ロビー)」を据え、「スージグヮー」のような通り抜けのできる通路を設けている。外観の皮膜は、首里の伝統的な織物である「首里織り(花倉織)」の構成を再現している。