那覇文化芸術劇場 なはーと 47

九州6沖縄県那覇市

照明施設賞受賞

  • 沖縄県那覇市
  • 香山・久米・根路銘設計共同体
  • 株式会社ライティングM
図1 共用ロビー
図1 共用ロビー
図2 共用ロビー ガラス壁際の「光のカーペット」
図2 共用ロビー ガラス壁際の「光のカーペット」
図3 大劇場
図3 大劇場
図4 外観
図4 外観

概要

 那覇市のみならず、沖縄地域を代表する舞台芸術の拠点となり、同時に、近隣住民の集会やまちづくり活動の中核施設として、地域の人々に日常的に使われ、いつも賑わいに溢れることを目指して計画された。
 劇場施設を住居と商業施設が混在する中心市街地に建設する為に、低層部を周囲のスケール感に合わせつつ、外観が都市のランドマークとなることを求めて、建物を織物のような皮膜で柔らかく包み込む外観となっている。施設の中心に居心地の良い内部化された屋外広場としての「ウナー(共用ロビー)」を据え、「スージグヮー」のような通り抜けのできる通路を設けている。外観の皮膜は、首里の伝統的な織物である「首里織り(花倉織)」の構成を再現している。

  • 規模:地上6階、地下2階、SRC造、一部RC造、S造、建築面積:5,994.22 ㎡、延床面積:14,576.26 ㎡

2022年照明施設賞 寸評

  • 内外に花ブロックと照明を意識させる工夫が施されている。地域の特徴的なデザインと照明が連携することで、照明の存在感が強く意識されている。
  • 外周部のガラス壁際の「光のカーペット」や、海中にいるかのような美ら海を模した大劇場など、正に文化芸術劇場を感じさせる施設であり、今後、那覇の文化発信拠点としての活用が期待される。