築城400年を誇る世界遺産・国宝の姫路城を望み、新幹線が停車するJR姫路駅からほど近くに立地する大規模複合施設である。賑わいの中心となる「大ホール」は、国内外の舞台芸術やコンサートをはじめ、講演会やパネルディスカッションなど、大規模で多彩な催事に対応することができる。
3層客席形式で、ステージまでの距離を感じさせない、臨場感溢れる空間を生み出している。舞台を彩るホリゾントライトや空間演出にも重要な客席ダウンライトは、すべてLED照明器具を導入した。ハロゲン照明器具が混在する環境や、持ち込み機材への対応はもちろん、繊細で高度な演出にも対応できる演出照明システムを導入することで、地域の未来を創造する文化芸術を、先進のあかりで彩っている。
文化ホールの客席には、ベースダウンライトのほかに、透明のアクリルグローブの中に不定形透明ビーズを複数搭載した「星空ダウンライト」のきらめき光で明るさ感を確保し、壁面は複数段のライン間接照明で明るさを確保しつつレンガの陰翳を強調し、屋内展示場では、黒天井に直付シーリングライトを散りばめて夜空をイメージさせるなど、独創的な試みがなされている。