2021年3月に全面開園した高槻市安満遺跡公園は、都心にある史跡安満遺跡と京都大学附属農場跡地・環境資産を活かし、豊かな市民生活の発展と新たな市民文化醸成の拠点として、高槻市のシンボルとなる公園を市民とともに育てつづけることを理念に作られた公園である。
重要史跡である「環濠」や「方形周溝墓」を光を用いて視覚化したり、遺跡に関わるものをデザインモチーフとして照明器具を制作するなど、安満遺跡の特徴を上手く表現した照明計画となっている。また、公園全体の照度・輝度を丁寧に検討しており、安全安心なあかりを確保しながら、魅力的で市民の興味を喚起する夜間景観を創出している。ソーラー発電や、調光制御システム、自然光の活用により、省エネに配慮している点も評価できる。