分散されていた支店建物・グループ企業が統合された新社屋である。利便性の向上とともに健康的に仕事が捗るよう3層の整形な執務室を開放的な縦階段でつなげ、従業員同士のコミュニケーションを活性化する空間を実現した。
タスク・アンビエント照明、センサーによる照明制御により、建物の四方の開口部から一日の日の動きが感じられる建築計画に呼応した照明計画となっている。共用部のタッチダウンコーナーではスマートフォンによる個別の調光操作も可能とした。階段のライン照明、1階エントランスや6階最上階の微細な調整が可能な間接照明の演出により、周囲の街並みの夜景にも寄与している。
執務空間では働きやすい自然光に近く、そして憩息空間は緊張を和らげる暖かみのある照明に設計することで、空間への入退が心地よくなるように照明を適切に使い分けられており、効果的な照明を演出している。
省エネ効果の高い色温度の選定、人感,明るさ検知機能を有するセンサーを用いた自動調光等により経済性への配慮も見受けられる。