仙台市の副都心あすと長町の広場に面した場所にある地元テレビ局の新社屋の計画である。
外観で特徴的な前面広場にせり出した斜めのガラスボックスは、建物内の各階をつなぐ「コラボ階段」として内部の様子を都市に対して可視化し、テレビ局が地域に親しまれる存在となることを目指している。夜間はこのコラボ階段全体が広場に浮かび上がるような照明デザインとなっている。
また、建物の中心にそびえる鉄塔は、季節や時間によってデザインが変化する照明演出を行うことで、夜間も街のランドマークとして親しまれる存在を目指している。
中心にそびえる鉄塔に設けられた投光器とライン照明を効果的に活用し、刻一刻と変化する季節や時間を色の変化として演出している。
また、特徴的な斜めのガラスボックス構造は、建物外から人の動きを感じられるだけでなく、照度、色温度を抑えることで建物内の利用者がリラックスできるように環境を構築しており、広場を含めた空間を利用する人に配慮した設計となっている。