首都高速道路のレインボーブリッジは供用とともにライトアップ(景観照明)を開始し25年が経過。老朽化した景観照明の更新と合わせ、フルカラーLED投光器及び高効率・高演色LED投光器を採用し、大幅な省エネを実現した。
東京都の取組に協力し、医療関係者への感謝としての「ブルー」、感染者拡大の警告を呼び掛けた東京アラートでの「レッド」などライトアップを用いたメッセージを発信する役割も担った。夏パターンは6000Kと夏の暑さを和らげるような涼しげなライトアップとし、冬パターンは上部を4000K、下部を4400Kで照らし、暖かみのある印象を与えている。
東京港のシンボル的な役割だけでなく、新型コロナウイルス感染に関わる情報発信の役割も担い、東京のランドマークとして今後の景観照明のコンセプト、照明手法への波及効果が期待できる。
コロナ禍の緊急事態宣言時の赤のライトアップなど、ランドマーク+色光をサインとして利用する手法は、広域に分かりやすくメッセージを届けるという点で優れており、他のランドマークにも展開が可能であろう。