竹中工務店の新入社員が1年間共同生活をする教育寮である。建物全体をシェアしながらの寮生活がチームワークを醸成することで“新しい未来をつくる人”を育てる教育寮を目指している。照明においては心身の健康や豊かな生活環境の実現への取り組みとして、共有リビング空間におけるサーカディアンライティングや、用途に応じ最適な輝度レベルを設定した共用部の照明、使いこなすことであかりへの意識を高める寮室の照明など、寮生活を通して寮生が環境に対する感度を高め、能動的に環境づくりに取り組んでいく人材育成に貢献している。
新入社員寮としての快適性を追求し、WELL BUILDING STANDARDへの対応や、供用部へのサーカディアン照明の採用など、先進的な取り組みを行っている点が評価できる。また、クラスターリビングでは赤外線グリッドアイセンサ人数カウントによる点滅、各個室ではマイクロ波センサーによる在室検知制御によって自動消灯を行うなど、室の用途に応じてセンサーを使い分けることで利用者の快適性に配慮しながら省エネ効果を高めている。