連続する2つの棟を一体にした施設であり、それぞれの棟は72m四方・5,000㎡の展示ホール2層から構成されている。建物デザインのポイントとして、西側に隣接する海に沿うように水平なラインを意識した外観となっており、既存を踏襲しつつも新たなデザインと技術を取り入れることによって、新たな環境へと昇華させる試みを行っている。今回は東京湾の景観を積極的に空間参加させ、西向きの建築であることから太陽光をほどよく制御しながら、景観の開放性と明るさを内部空間に取り込む計画としている。外観は既存との調和を意識しながらフラクタルな形態とコンボックスをシステムとして取り込んでいる。内部は西日を考慮して、開口部を制御しながら光を有効に空間参加させるために意図的に曲面をつくり、柔らかに光を空間全体に取り込む明るいインテリア空間をつくりだしており、エイジングのある内装や木材利用を試みて計画している。