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[広島県]平和の門‐広島‐の照明

写真1
図1 全景
Fig.1 Complete view.

写真2
図2 平和記念資料館と平和の門
Fig.2  For a background
“Peace Memorial Museum”

写真3
図3 「平和」の文字
Fig.3 The characters of“ peace”

概要

写真2
図4 北側全景
Fig.4 North-side complete view.


図5 正面より
Fig.5 Front view.

 平和の門は,広島平和記念公園南側の大通り沿いに建てられた高さ9mで10基のモニュメントである.フランスの建築家達により企画され,被爆60周年にあたる2005年に広島市に寄贈された.門の外装はガラスとステンレスの板で構成されており,その表面には世界49カ国の言語で「平和」を意味する文字が刻まれている.そして,夜間はモニュメント内部に設置された照明により,その文字が暗闇に映し出される仕組みになっている.平和の門はその下をくぐりぬけたりして周囲を自由に歩くことができる.夜間は,門の床,壁,天井ともに美しく照らされ,そこを訪れる人に思わず門をくぐってみたくなるような非日常的で幻想的な空間をつくりだしている.また,存在感のある光のモニュメントとして平和公園周辺の印象的なランドスケープを形成している(図1~図5).

  • 所在地:広島市中区
  • 竣工:2005年7月
  • 施主:平和の壁委員会(Le Mur pour la Paix)
    デザインアーキテクト ジャン・ミシェル・ヴィルモット
  • 実施設計:(株)大林組広島支店1級建築士事務所
  • 施工:(株)大林組広島支店
  • 資料提供 古岡清司((株)大林組)
         図1~図5:©(株)大林組

※本文は照明学会誌第91巻 第1号 2007年1月「照明のデータシート」より引用しています。学会誌には照明設備についての説明も掲載されております。