推薦者の声


照明デザインの礎(いしずえ)
照明デザインを行う上で難しいことの一つに、照明を点灯するまで最終状況が分からないということがあります。このイメージとのギャップは経験を積むことで小さくすることができますが、同時に頭の中で行う光のシミュレーションの精度を理論的に高めることも重要です。そのためには、まず照度分布などの数値による検討が必要で、さらに目の機能などによる生理的な影響や光色などによる心理的な影響も考慮する必要があります。そのような基礎知識を習得する上で、この照明基礎講座は最適と考えますので、推薦します。

すべてには始まりがある。目標達成のメソッドとして
私は照明プロフェッショナル認定の照明デザイナーで、認定有効期間5年の資格で3回目の認定継続を受けています。照明学会の通信教育で取れる資格は「照明コンサルタント」、「照明士」、そして「照明プロフェッショナル」です。照明プロフェッショナルは照明分野で活躍し実績を上げている会員の資格ですが、将来、照明の専門分野で活躍できるその入り口として基礎講座や専門講座があります。
認定後は照明学会の会員として多様な研究者との繋がりが開けて実務に役立ちます。照明は人間の生活に関わる重要な学問のひとつで、質の高い教育が求められますが、この通信教育講座を受けることで照明に対する幅広い知見を得て、目標を達成することが可能となります。

照明を扱うすべての方に
照明基礎講座のテキストを開いてみると、照明の理論から計画まで、多岐にわたる情報が含まれており、受講されると最初に驚かれるかもしれません。私は20年近く照明の業界に携わっていますが、良いと感じる照明提案は製品でも計画でも、必ず幅広い基礎技術に裏打ちされた土台があります。照明基礎講座は、その土台を構築するために必要な情報が基礎から最新技術までアップデートされた講座プログラムとなっています。最新のテキストを開いてみても、新たな発見も多く改めて充実した内容であると感じます。是非、照明を扱うすべての方に受講していただき、より良い照明提案活動の土台としてご活用して頂きたいと思います。
大木 知佳子 様
株式会社大林組 技術本部
技術ソリューション部 課長
- 主たる活動分野
- 光環境シミュレーションを利用した昼光利用システムの光・熱環境性能評価
- 主な活動業績
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- 光と熱の詳細連携計算に基づく日照・日射制御技術のエネルギー性能評価手法に関する研究
- 外部・内部日射遮蔽物の年間グレア評価に関する研究
- NEDO戦略的省エネルギー技術革新プログラム「明るさ感指標を利用した光環境制御技術の開発」
松下 進 様
松下進建築・照明設計室
- 主たる活動分野
- 公共施設および景観照明デザイン
- 主な活動業績
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- KAWASAKI DELTA
- JR横浜タワー
- JR新宿ミライナタワー
- 平等院鳳凰堂LED照明ライトアップ
- 中尊寺金色堂および讃衡蔵LED照明改修
松下 美紀 様
博士(人間環境科学)
照明デザイナー、照明プロフェッショナル(Pro20-002)
株式会社松下美紀照明設計事務所 代表取締役
- 主たる活動分野
- 照明デザイン設計・企画及びコンサルタント業務
- 主な活動業績
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- 東京メトロ銀座駅(東京都)
- 福岡市美術館(福岡県)
- 旧福岡県公会堂貴賓館(福岡県)
- 小倉城ライトアップ(福岡県)
- 若戸大橋ライトアップ(福岡県)
山田 哲司 様
岩崎電気株式会社
- 主たる活動分野
- 光環境の評価に関する研究開発
- 主な活動業績
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- 第34回(平成27年)日本照明賞 受賞
- 照明学会 画像光計測に関する研究調査委員会 幹事
- 光環境評価技術に関する研究
- 画像センシング技術に関する研究
- 照明シミュレーション技術に関する研究
テキストは永久保存版です。
私は、入社3年目の異動で光環境の業務を担当することになり、以来、現在まで光を含めた環境シミュレーションに携わっています。その中で取り組んだ「照明基礎講座」は、テキストに照明の基礎だけでなく、省エネ照明の考え方・方法などの地球温暖化・環境問題関連等も詳しく解説されていて、大変勉強になりました。「基礎講座」とそれに続く「専門講座」のテキストは、社内外の方に向けた資料作成時など、今も教科書として繰り返し活用しています。また、最新版では「照明と省エネルギー」の章が時代に合わせて大幅に改定されているなど、内容がさらに充実しています。照明設計に携わる方に、知っているつもりの基礎知識を振り返る意味でも、ぜひ「照明基礎講座」をお勧めいたします。