Panasonic XC KADOMA 31

関西2大阪府門真市

照明施設賞受賞

  • パナソニック ホールディングス株式会社
  • 株式会社竹中工務店 
  • 株式会社日建設計
図1 外観
図1 外観
図2 屋外共用部
図2 屋外共用部
図3 エントランス
図3 エントランス
図4 屋内共用部
図4 屋内共用部

概要

 パナソニック本社エリアの最寄り駅前を敷地とした、グループ会社専用のオフィス新築計画。アフターコロナを見据えた新たなオフィス空間として、外部環境を積極的に利用する事で多様な居場所を創出し、人が集まって働くことの幸せを感じられる“ニューノーマル時代のワークプレイス”を目指した。屋外共用部であるX-Terrace/クロステラスは、オフィス生活の核となるスペースである。立体的な空間構成により多様な居場所をつくり、日射シミュレーションにより最適配置されたパラソルやタープ、家具に対応した照明計画により、ワーカーにとって居心地の良い外部空間を創出している。エントランス空間であるX-PLAZA/クロスプラザは、交流を誘発させる大階段とイベントスペースを有した、地域に開放された共用空間である。木調の内装と柔らかく照らす照明計画により、オフィス然としたエントランスではなく地域の人が親しみの持てる空間とすることで、地域にとっての新たな憩いの場となっていくと期待されている。外観は、外周部のオフィス専用バルコニーを交互に積層し、内部の光が外部ににじみ出るようにする事で、オフィスの営みが溢れる豊かな表情を形成し、まちの新たな景観を生み出している。

  • 用途:事務所
  • 規模:地上7階、PH1階、鉄骨造、建築面積:4,753.44㎡、延床面積:24,471.18㎡

2024年照明施設賞 寸評

 新しいオフィス空間として、多様な空間構成と細やかな照明計画が魅力である。木材仕上げの軒天井に反射した光がバルコニーに反射する特徴的な外観や、地域に開放されるエントランスの大階段では、ダウンライトとアッパー照明で回遊性を誘発するなど、それぞれが立体的に空間を創出している。タスクアンビエント照明と外光利用による省エネにより 5つの環境認証を取得している点も評価できる。