あたらしい照明 /2024 /24 東海1愛知県瀬戸市MARUWA瀬戸工場

MARUWA瀬戸工場 24

東海1愛知県瀬戸市

概要

　日本有数の窯業地である瀬戸市に立地する最先端セラミック工場とオフィスである。
市が長年､デジタルリサーチパークとして企業誘致を進めてきたデジタルタワー周辺のブラウンフィールドにおける旗艦プロジェクトとして、今後のエリアの発展・拡張への寄与が目的とされている。
　社名の由来でもある「人と人との和・つながり・絆」から「B R I D G I N G I N N O V A T I O N 」をデザインコンセプトとして人と自然､人と人をつなぐ場を構想し､新たな創造の拠点づくりが行われた。空へ広がる大庇や伸びやかなテラスは先進性・透明性に加え、周囲とのつながりを生み出し、大階段・吹抜けを有する内部空間は展示スペース等のアピールの場が演出されている。ランドスケープでは創業のルーツである「陶芸」をモチーフに、未来への発信性と力強い創業の意志を受け留める｢うつわ｣となる造形を意図された。　　
　照明計画においても、浮かび上がる大庇や開放的な吹抜け・開口部を通して外部ににじみ出る内部空間を照明の「灯」によって、人や地域を「つなぐ」場の創出が目指されている。

• 用途：工場
• 規模：地上3階、鉄骨造、建築面積：6,358.89㎡、延床面積：7,054.11㎡

2024年照明施設賞 寸評

　浮かび上がる大庇や開放的な吹抜け・開口部を通して外部ににじみ出る内部空間を、照明の「灯」によって演出しており、高く評価できる。新たな創造の拠点として、今後のエリア発展・拡張に寄与することが期待できる照明施設となっている。