JR三原駅前の長く空地として残っていたこの場所を、市の「にぎわい交流拠点」となるように、‘再’再整備した官民連携のプロジェクトである。事業敷地に、駅と港をつなぐ径(みち)と周辺商店をつなぐ東西の径を計画し、街全体の歩行空間の活性化を促進させ、それらの街路に沿って図書館棟・広場(公共施設)とホテル棟、商業・駐車場棟(同事業グループ)(民間施設)の3つの施設を配置し、思い思いの場所で日常的に集える場所となる計画とした。
ファサードは、駅前に建つ新たなにぎわい交流施設となるように、天井面の明るさが行灯のような様相とし、書架は、直射光と天井からの反射光により下段の書籍の背表紙がよく見えるよう工夫した。リファレンスコーナーは、シームレスな光が照明効果と統一感を生み出し、洗面所は、同一器具を壁直付けし、汎用性のある展開をしている。