東大阪市文化創造館 53

関西10 大阪府東大阪市

照明普及賞受賞

  • 東大阪市
  • 株式会社佐藤総合計画
  • 株式会社大林組
  • 株式会社ライティングM
図1 外観
図1 外観
図2 桟敷テラスとメインエントランスへのアプローチ
図2 桟敷テラスとメインエントランスへのアプローチ
図3 エントランスロビー
図3 エントランスロビー
図4 大ホール
図4 大ホール

概要

 市民による文化芸術の様々な活動や交流が街に溢れることをコンセプトに、優れた音響空間と上質な鑑賞空間を備えた大ホールと小ホール、市民の文化活動や会議、研修など各種用途に利用できる創造支援室等20室を備えた新たな文化芸術の創造発信拠点施設である。
 近鉄八戸ノ里駅からのアプローチ部に芝生の「街角広場」を配置し、市民の新たな居場所となるこの広場を、市民の活動が溢れるロビー・ホール・創造支援室・まちライブラリーが囲む形で「見る見られるの関係」を可視化した。
 ものづくりのまち東大阪を体現する要素として、SUSメッシュスクリーンによる昼と夜の表情を変化させる工夫や、苗から育て織り染め上げた河内木綿の装飾をホール内装やサインに盛り込むなど、地域に根ざした施設づくりを実現している。(2019年7月完成)

  • 規模:建築面積7,862㎡、延床面積14,935㎡、地上5階、地下1階、RC/SRC/S造

2019年照明普及賞 寸評

 館内全体に間接照明が随所に使われ、光で包み込まれたような空間となっている。特に、ロビーや大ホールでは、曲線部なども効果的にライン照明を設置し、華やかに演出している。
 広場を囲む建物は、天井部のアップライトなどにより内部の優しい光が漏れ行灯のように穏やかに広場の明るさを確保し、市民が集えるオープンな場所を演出することで、地域のシンボリックな公共施設として相応しい建築物となっている。