KDDIエボルバのフラッグシップモデルとなるコールセンターの新築計画である。一般的なコールセンターはテナントオフィスであることがほとんどであるが、本プロジェクトはコールセンター専用の新築オフィスであることを踏まえ、コールセンターならではの緊張と緩和の働き方を“外に閉じ、内に開く”中庭型の空間構成を用いながら、閉鎖性(業務上の高いセキュリティ)と開放性(人間にとって快適な環境)が共存する新しいワークプレイスのカタチとライティングとしてデザインされている。
外部に対して高い情報遮断が求められるコールセンターにおいて、執務中の高い緊張感と休憩時に求められる開放感、ワーカーのONとOFFのモードチェンジを効果的に促す照明設計が施されている。“外に閉じ、内に開く”という建物コンセプトを効果的に演出しつつも、外=街、内=中庭との自然な調和・連続性を実現しており、人にも街にも優しい照明空間を実現している。