2005年に開業した「イオンモール宮崎」のイメージを刷新するために行われた、リニューアル増床である。増床に伴い既存建物との増床部分の間に設けられた中庭「ヒナタテラス」では、ショッピングに訪れる多世代の人々が宮崎の恵まれた自然に触れながら自由な時間を過ごすことができる。様々な仕掛けをランドスケープと一体として整備することで、南国宮崎にふさわしい非日常的で上質な空間を演出すると同時に、建築コンセプトである予防医学と建築の融合「健築」空間となっている。
外観・中庭・フードコート・共用エリアなど、グレアを極力抑えつつ、天井面、鉛直面の光効果を重視した照明設計と、照度・演色性・色温度をTPOに合わせた演出により、南国宮崎の地域性を感じさせつつ都会的上質感も備えたリゾート型商業空間の実現に成功している。