洗足学園音楽大学のバレエ・ダンスコース専用スタジオ棟。高さ制限のある敷地条件に対し、バレエ・ダンスの動きに対応する空間高さを確保するためにRC耐震壁+S梁によるハイブリッド架構を採用し、ダイナミックな空間を実現している。直線と同曲率の円弧による「くの字」GRCピースで構成された外装は、3Dシミュレーションによる視線や日射制御の検討を重ね、柔らかな光を室内に導く動きのある形態を導き出した。インテリアはスタティックな空間に、拡散、反射、透過する光や照明とアートワークを、エクステリアは色彩の揺らぎによるライティングワークを重ね合わせることにより、建築に動きと場所性を与え、豊かなキャンパススケープを生み出している。