苫小牧市の開拓以来、港の建設、運営に携わっている企業の本社ビル建替えである。フェリーターミナルへ向かう幹線道路沿いに東西に伸びる新本社は北海道らしい水平線を強調したファサードが特徴である。地上3階建て、約2,200㎡の建物で、内部は1階に地域に開放できるホールを設け、2、3階にオフィスを配置した。「見透しのきくオフィス」をコンセプトにしており、室内からは北に樽前山を望み、南は自社が運営するフェリーターミナルを見透すことができ、オフィス空間としても社員が働きやすいように計画した。
夜は新しい地域のランドマークとして街を照らしている。また、海岸に近い立地のため、津波避難ビルの認定を受けて、地域住民の避難施設としての役割を担っている。