新宿伊勢丹本店は1933年(昭和8年)開業以来、幾度もの増改築を経て、新宿の街の風景に欠かせない存在となっています。今回の屋上改修計画は、安全の強化、建物価値の向上を図ることを目的としてはじまり、緑化による環境への効果はもちろんのこと、都会の喧騒のなかでのアーバンオアシスとした場の創出を目標としています。
なお、本施設は平成18年照明普及賞を受賞いたしました。
全景
植栽などに光をあてる事で視覚的な明るさ感をつくりグレアを抑え、心理的な安心感をあたえる事により夜間歩行の安全性を確保し、動線の明確を図っています。
空間全体の雰囲気と調和させる為、機能的で質感を十分に配慮した出っ張りのない地中埋設型やプレーンな形のスポットライトを選定しています。
また、落ち着いた四季を感じ取る空間つくりをする為、全体的に色温度を2,800K~3,500Kと低く設定し、セラミックメタルハライドランプ色温度3,000Kにて桜、紅葉などのシンボルツリ-を照らし、同ランプ色温度4,000Kにて竹林を演出しています。
あずまや
竹林ライトアップ
東京都新宿区
伊勢丹
ヤマギワ株式会社